【考えるコラム】適応規制(防衛機制)について
【考えるコラム】~適応規制(防衛機制)~
自分の欲求が満たされずに、ストレスフルになるとき。私たちの心は葛藤し、何かしらの形でストレスを解消しようとします。このときの心の動きを「適応規制(防衛機制)」と言います。現実をそのまま受け入れるのではなく、自分を守ろうとする心の働きのことです。
適応規制は、決して悪いことではありません。物事を正面から受け止めすぎると、かえってストレスが増えてしまうこともあるからです。ただ、物事には限度があります。適応規制も必要以上に、規制が働いてしまうと現実逃避となってしまいます。
適応規制の代表的なものを挙げてみました。
1.合理化:自分に都合の悪い現実について、納得のいく理由を付け、正当化することです。
試験の結果が悪かった際、「体調が悪かったから」と考えることなどです。
2.代 償:欲求が満たされないときに、それと似たもので満足しようとすることです。
子どもに恵まれない夫婦がペットを飼うことでそれを補うことなどです。
3.逃 避:困難な現実から目を背け、現実から逃げ出すことです。
勉強を始めると、部屋の掃除がしたくなったり、体調を崩したりすることです。
4.投 影:自分の中にある悪い面や不快な気持ちを認めたくないとき、他の人にそれを押し付けることです。
本当は自分が嫌っているにもかかわらず、「あの人は自分を嫌っている」と思うことなどです。
5.抑 圧:不安や葛藤の原因となる欲求や不快な気持ちを無意識の世界に追いやることを言います。
子どもの頃の虐待された記憶を失ってしまうことなどです。
6.反動形成:自分が抱えている欲求とは反対の言動を取ってしまうこと。
例えば、好きな相手につい、冷たい態度を取ってしまうこと。
7.知性化:自分の本能や欲求に直面することを避け、知性や観念の世界に逃げてしまうこと。
やたらと難しい言葉を並べたり、理屈ばかりこねたりすることなどです。
適応規制、ご自分に当てはまるものはありましたか?そして、それがあなたの生きづらさとなっているのならば、カウンセリングで考えてみてはいかがでしょう?
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